あなたは3億円をドブに捨てている(@東京 影山勝巳 人材育成 人材教育 人材開発 ストレングス経営)

仕事をしている影山勝巳

この4月にあなたの会社に入った新人たちは、のびのび働いていますか?

 

あなたが経営者ではなかったとしても、自分が会社経営をしているという立場でこの文章を読んでみてください。

 

あなたの会社で、毎年新人を雇っているとします。当然のことですが、採用するまでに様々なコストがかかっています。新卒1人当たりで約50万円~200万円というのが相場だといわれています。もちろんこの数字は業界や会社の規模にもよって大きく変わってきます。

 

しかし、問題はこの採用コストではありません。採用してからにあるのです。

 

日本の企業では、正社員を雇ったら何か問題を起こさない限り、雇い続けることが基本になっています。例えその社員が会社に対して全く貢献していなくてもです。日本においては、基本的には会社都合で解雇することが簡単ではありません。会社の規則に違反したとか、大きな不利益を与えたとか、それなりの理由が必要だからです。

 

さて、新卒の社員が、一生あなたの会社に勤めるとして、社長であるあなたがその社員に払う金額はいくらになるか、知っていますか?

 

なんと3億円です。

 

つまり社長であるあなたが新卒の社員を一人雇ったということは、3億円の買い物をしたということと同じ意味を持つのです。

 

しかも、これは一人の金額です。毎年何人も新卒を採用している会社は、3億円×人数分の買い物をしていることになるのです。

 

ここで質問です。あなたがプライベートで高価な買い物をしたとします。仮に1千万円の自動車を買ったとしましょう。あなたは、1千万円もした高価な自動車をどのように扱いますか?

 

毎日ボディーを磨いたり、傷がつかないように気をつけたり、汚れたらすぐに掃除したり、オイル交換をマメにしたり、そして何よりも気をつけて運転をし、大切に扱うと思います。

 

では、 3億円を払う新卒の社員に、どれだけのことやっていますか?

 

社会人やビジネスマンとしての立ち振る舞いの基本を教えるマナー研修、各部署がどんな役割をもって仕事をしているのかをその部署の偉い人や先輩が来て教えるような、通りいっぺんの新人研修だけ、という所がおおいのではないでしょうか。

 

この新人研修が終わったら、あとは配属された部署に丸投げ任していませんか?

 

いや、やっているよ、という企業もあるでしょう。しかし、本当にその研修が新卒の社員にとって、役に立っているのでしょうか?とにかくまずは知識を習得してもらうという目的で、できもしないことを過剰に教えているだけではないでしょうか?

 

3億円の買い物に対して、あなたの会社は適正な行動をとっていると言えるのでしょうか?その社員が将来、会社の業績に貢献して稼ぎ頭になってくれるのか、あるいは会社にプラスの成果を出すどころかマイナスの結果を及ぼす給料泥棒になってしまうのか?

 

その別れ道は、実は新人教育の時点から始まっているのです。

 

投稿日: 2018年8月31日KKC